遮熱フィルムと断熱フィルムの違いは?|窓ガラスフィルムの選び方

窓ガラスフィルム施工ガイド

断熱フィルムと遮熱フィルムの違い

遮熱フィルムと断熱フィルムの違いについて

窓ガラスフィルムには、「断熱フィルム」と「遮熱フィルム」の2種類が存在し、それぞれ効果が違います。
両者は言葉が似ているので、同じように捉えられがちですが、それぞれの効果は全く違うものですので、解説をさせて頂きます。

断熱フィルム(暑さ・寒さ対策)

断熱フィルムは、部屋の温度を一定に保つ効果があるフィルムです。
暑さの元となる外からの近赤外線を外に反射させ、室内の暖気である遠赤外線を室内側に反射させることで、室内の温度を一定に保つ働きがあります。
大げさな例えをすると、断熱フィルムを施工することで、室内が魔法瓶のように熱を遮断することができます。

断熱フィルムは種類が少ない

断熱フィルム(暑さ・寒さ対策)の選択肢は少なく、住友理工 リフレシャイン TW36Aというフィルムがおすすめです。
テナント、オフィス、一般個人宅をはじめ、電車などの公共施設にも施工実績があるフィルムです。
透明度は高いですが、少し反射があるため、眺望を重視する場合はおすすめではありません。

遮熱フィルム(暑さ対策のみ)

遮熱フィルムは暑さ対策ができるフィルムです。
春、夏、秋の暑い日差し(特に直射日光)など、 物を温める効果のある近赤外線などをフィルムが反射、吸収することで、室内の温度上昇を防ぐ効果があります。
暑さの原因となる熱を食い止められるので、室内の温度上昇を防ぐことができます。結果的にエアコンが効きやすくなり、省エネにも繋がります。

遮熱フィルムは種類が多い

遮熱フィルムには大きく分けて3つの選択肢があります。

1.透明遮熱(反射なし)
2.透明遮熱(少し反射あり)
3.ミラーフィルム(鏡のように反射する)

※予算は1番が最も高く、2番が中間、3番が安価になります。(反射のないフィルムが高価です)
※1の透明遮熱フィルム(反射なし)は、夜間の反射がほとんどないので、窓ガラスの見た目や景色を損ないません。(フィルムを貼っていることがほとんどわからないぐらい透明)そのため、夜景が綺麗な丘の上の家や、タワーマンションなどに向いています。料金は高くなります。
※2の少し反射があるタイプのフィルムは、日中はほとんど透明に見えます。夜間は少し反射がありますので、眺望がうっすらと確認できる程度です。日中のガラスの透明感を重視し、夜間はカーテンを閉めるライフスタイルの方におすすめです。
※3のミラーフィルムは、反射が強い色付きのフィルムです。目線をカットしたい、安くフィルムを施工したい、眩しさ対策をしたい、という方におすすめのフィルムです。

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反射があるガラスフィルム(ミラー系)の特性について

反射のある窓ガラスフィルムの特性として、明るい方からの光を反射する特性があります。

日中

外側が明るいので、外側からフィルム施工面を見ると、鏡のように反射して見えます。
室内側からは外が綺麗に見えている状態です。結果的に日中は外からの目線を遮るので、目隠し効果があります。

夜間

室内側が明るいので、室内からガラスを見ると鏡のように見えます。
外からは室内がくっきりと見えます。
夜景など、夜間の眺望を重視している場合はおすすめしません。
また、夜間の目隠し効果を求める場合はくっきりと室内が見えますので、逆効果になります。(カーテンなどで対策する必要があります)

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